こんにちは、アルコンです。今回はコトブキヤの勇者シリーズ第7弾、ダ・ガーンXのレビューです。
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主役ロボとしては4番目に立体化されたダ・ガーンX。前3体と比較するとカラフルな勇者ですが、細かく色分けされたパーツで劇中カラーが再現されています(細部を補うシールは付属していないので完全にするには塗装が必要になります)。アニメでは省略され気味の足先のビークル造形まで作られているこだわりです。
後述しますが関節パーツが一部新規で作られており、腕周りなどがスッキリしていて抜群のプロポーションになっています。しかしコトブキヤ勇者プラモにある、膝裏がスカスカなのはそのままでした。
顔と角は彩色済みパーツになっており組み立てるだけで出来上がります。
胸部等の装飾にはクリアパーツが使用されています。
付属のハンドパーツ。握り拳の他に平手A、平手B(指が曲がっている)、武器持ち手A、Bが左右それぞれあります。
武器持ち手はAとBで手首関節の可動向きが異なります。Aは左右に、Bは上下に動かせます。
武装はダ・ガーンブレード、ブレストアースバスター再現用パーツ、アースバルカン、アースキャノン用パーツが付属。
余剰パーツ。足先の新幹線のライト部分になります。
彩色済みパーツのお陰で塗装しなくてもアニメに近いものが出来上がります。頭部装飾はコトブキヤにしてはエッジ抑え目です。前後分割なので真ん中に合わせ目あり。側面は一応デザイン化されてるっぽいです。
胸部は分割パーツで色分けされています。腕の可動を阻害しないように動くようになっています。差し替えパーツがある関係で中央に合わせ目が出ます。
裏は肉抜き穴があります。
戦闘機、アースファイターが上半身を担当しており、その名残のバーニアも造形されています。
ブレストアースバスター再現用パーツは露出する内部を造形しています。クリアパーツには胸部の球体に象られている地球がきちんと再現されています。
胸部を分割して取り付けます。
ダ・ガーンXの必殺技、ブレストアースバスターを再現出来ます。
ある意味ダ・ガーンXの象徴である背部のウイングは角度を正確に再現、モールドが他の箇所より多めにあります。翼の青と白は色分けされていますが、先端のグレーは無し。翼はピン軸で前後に少し動き、角度が変えられます。下の翼は不動。
アースファイターの面影を残したデザイン。バーニアは別パーツで色分けされていますが、キャノピー等他の部位は特に無し。
上腕は最近のガンプラのように一つで成型されているので合わせ目がありません。前腕、肩アーマーには合わせ目あり。
ハンドパーツを砲身に差し替えてアースバルカンを再現出来ます。
腰は従来の固定ロール軸からスライド式に変更されています。前後左右のアーマーが動かせますが、左右はボールジョイントなので動かしすぎると外れます。
脚部は青いラインや後ろのグレー等細かく色分けされており合わせ目がない造りになっています。足先はアースライナーの元である300系新幹線のデザインが作られています(窓、ライトが別パーツになっている細かさ)。
足裏には細かいモールドがありますが、細くてスカスカです。
余剰パーツを差し替えるとこんな感じ。全体のバランスとしてはこれでもありです。
側面のパーツは切り離し、アースキャノンという武器にすることが出来ます。
片足側のジョイントを外し、間にグリップを取り付けて残りのパーツを差し込んで完成。砲身や照準器、グリップはディテールが細かいです。再現パーツは全部グレーなのでまとまっているのですが、アニメカラーにするにはグリップを赤にする必要があります。
持たせる際は右手を持ち手A、左手をBにします(一応、両方AでもBでも持てます)。正面で構えられます。
ダ・ガーンブレードの刀身は白。鍔は色分けされておりません。
鍔、グリップは前後ハメなので合わせ目が出ます。
刀身はダ・ガーンの腰まであり、グリップ入れると少し長いです。
ブレードも正面両手持ちで構える事が出来ます(持ち手は両方A)。
可動域
頭部はボールジョイント。首の振れ幅が広いので表情が付けられます。
腰はロール軸でグルリと回せます。
腕は水平まで上げられ、引き出し式関節により武器が両手持ち出来るまで前に出せます。ただ前に出す最中に軸が緩んできて抜けることがあります。肩アーマーはピン軸で取り付けいるだけなので独立して可動はせず、少し融通が利かない部分があります。
肘は折りたためるまで曲げられます。
腰関節も引き出し式なので伸ばせば屈めます。反面後ろはアースファイターが干渉するのでのけ反ることが出来なくなってしまいました。
脚部も水平に伸ばすことが出来、股関節のスイング構造で膝立も楽に出来ます。
足は細身ですが接地性はいいです。つま先が少し上に向きます。
関節比較
関節が従来の勇者プラモから変更点があったので簡単にですが比較してみました。
ジェイデッカーを使っての比較。複雑で分厚かった肩関節の構造が簡素化されてスリムになっています。
引き出し式なのは同じですが、スリムな分ダ・ガーンXの方は肩を正面に向けられます。但し動かすのに複数の軸があるので少しずつ引き出すのは両者共通でコトブキヤの関節はクセがあります。
上腕は合わせ目出ないパーツに変更されました。ジェイデッカーの凹凸がある肘関節に対し、ダ・ガーンXのデザインに合わせて平らでシンプルなものになりました。
腰関節もシンプルな構造になっています。
外装の関係でダ・ガーンXはのけ反ることが出来ませんがジェイデッカーよりも曲げられるポテンシャルを持っています(倒れるので腕のパーツで支えています)。
脚部はパーツの形状は違いますが構造は同じでした。足首のパーツが太くて短いものに変更され安定感が上がり、隙間から見える部分が少なくなってスカスカな印象を与えません。膝関節は共通の物が使用され曲げ角もほぼ一緒です。
最大の変更点は股関節がスイング構造になり、腰後ろのアーマーが可動するようになったこと。コアロボと同じ構造になりました。
真後ろに伸ばせるダ・ガーンXに対し、半歩位が限界のジェイデッカー。
膝立ちさせるとスイング構造の恩恵が良く分かります。ダ・ガーンXの方が自然な形で出来ます。
股関節の接続パーツは軸径が同じなので一応移植出来ます。
マッシブなジェイデッカーに対し、スタイリッシュなダ・ガーンX。スタイルが正反対なので関節の変更は必須だったのだと思います。因みにダ・ガーンXはロボ時22.5m、ジェイデッカーは18.16m(サンライズ公式サイトより)。
ハンドパーツは共通なので付け替えて遊ぶことも出来ます。
ポーズ
ダ・ガーンX!!
劇中のスタイル、背部のウイングを忠実に再現しているので合体完了後のポーズが決まります。アニメからそのまま抜け出たようです。
股下にはフライングベース対応穴がありますので飛行ポーズも取れます。
左腰に収納されているブレード。再現パーツはありませんが抜刀ポーズを取らせることは出来ます。
頭上で両手持ちで構え、振り下ろすまでの動作をこなせる関節。非常に柔軟になりました。
以上、伝説の勇者 ダ・ガーンより主役ロボ ダ・ガーンXのレビューでした。忠実な造形と色分けパーツで劇中スタイルが再現されており、ポロリするパーツもなく高いクオリティのアクションフィギュアといってもいい出来栄えです。各部関節が新規にアップデートされたことで可動範囲の向上とストレスがなくなったのもよいのですが、非常に組み立てやすくなったのが最優良点だと思います。
気になるのは肩関節。引き出して腕を動かす際に抜けやすく、干渉するのも難点。ダ・ガーンXのスタイルだから成立している部分もあると思います。何やかんや書きましたが見た目がずば抜けてカッコイイのでお勧めです。
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